看護師の課題

東京で働く看護師にも、全国の看護師と同じように課題があります。どのような課題があるのでしょうか。東京も、基本的に他の地域と変わらない問題を抱えています。日本の首都であり、一番の人口密集地故の問題点が洗い出せれば、東京の看護師がどんな立ち位置にあるか見えてくるのではないでしょうか。

【病院】
まず、一番にあげられるのは慢性的な人手不足です。総合病院・大学病院といった大病院は、比較的人が集まりやすく求人も容易い傾向があります。中小の病院は、その反動で人手不足に拍車がかかっている状態です。これは、地方の方がより深刻なので、東京の方が恵まれている点だと言えましょう。救急車等で搬送されてくる患者の対応の問題に加え、都市型災害時のトリアージなど、看護師としても深く関わらねばならない問題があります。

【患者】
看護師と患者の関係というのは、特別なものがあります。医師に対しては遠慮してしまう患者も、看護師に対しては心を開いてくれる人も多いのです。患者が心を開いてくれるということは、看護師にとって大きなやりがいになります。しかし、その為に問題が発生してしまうこともあります。患者に対する対話の重要性を見直さなければなりません。

【家族】
患者との関係とともに、患者の家族との関係もまた特別なものです。患者とはまた違った接し方をしなければならなかったり、逆に同じように接しなければならなかったりと様々です。家族が非協力的であるために、看護がスムーズに行かない場合もあります。

【地域】
「地域に根ざした医療」の担い手である訪問看護認定看護師や訪問看護ステーションで働く看護師は、自宅から動けない高齢者や障害者にとって社会とつながる非常に大切な存在です。そんな被看護者やその家族との関係をどうしていけばいいのでしょうか。看護師側からの不安と患者側からの不安、どちらも解決しなければならない問題です。
もっと大勢の人に訪問看護について知ってもらい、皆で解決策を考えていかなくてはいけません。
ここをチェック⇒⇒ “訪問看護認定看護師”が語る!訪問看護の世界

【復帰】
離職率の高い看護職。特に東京での離職率は、非常に高いものとなっています。全国的にも、看護師不足は深刻な問題です。また、離職した看護師が復職するのにも、さまざまな問題がもたらされます。